豊臣秀吉の命により長崎で殉教した26聖人を中心とするキリシタンの歴史を伝える日本二十六聖人記念館(長崎市)が13日、改装工事を終えて再オープンした。長崎新聞が伝えた。
同館は1962年、日本二十六聖人の列聖100周年を記念して公園となっている26人の殉教地に開館。フランシスコ・ザビエルの書簡などキリシタン関連の貴重な品々が収蔵されている。81年には前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世も来館した。
建物の老朽化が進んだことと収蔵品が増えて手狭になったことで、10月から約1億3000万円をかけて改装工事を実施。改装後は、収蔵品740点をテーマ別に9区分に分けて展示し、時代に沿ってキリシタン史の流れを把握できるようにした。
再オープンを祝うテープカットを行ったレンゾ・デ・ルカ館長館長は、「展示のテーマは『許し』と『交流』。異文化同士が認め合い、交流することの大事さを感じてほしい」(同紙)と語った。