【CJC=東京】スイス・プロテスタント教会のアンドレアス・カバルザル牧師が、チューリヒ湖畔エルレンバッハに、離婚直後の男性を支援する施設をオープンした。離婚したばかりの男性を対象にしたものとしては同国では初めてのシェルター。
ロイター通信によると、同牧師は「8割方は妻が離婚を切り出し、子どもとともに家に残って、夫はスーツケースを抱えて家を出るケース」と説明。その上で「誰もがまず屋根とベッドが必要」と述べ、家を出た男性たちには当座の避難場所が必要だと語った。
シェルター計画は2009年9月、離婚した男性4人が同牧師に助けを求めてきたのがきっかけに、始まった。
「客」と呼ばれる利用者は、滞在費として週170スイス・フラン(約1万4000円)を支払う。同時に3人までの受け入れが可能。子どもと会いたい利用者のための寝室も2室ある。
3人と少人数のため、話し合い、助け合って生活する中で「自助グループ」を作るようになるという。
利用者の中には数日で退去する人もいれば数週間いる例もあるが、滞在はなるべく短期にするよう図っている。