【CJC=東京】ルーテル世界連盟は6年に1回開く大会(第11回)を7月20日から27日までドイツのシュツットガルトで開催した。主題は「わたしたちに必要な糧を今日与えてください」。
大会では24日、マーク・ハンソン議長の後任にパレスチナのムニブ・A・ユナン監督(59)を選出した。全世界7000万人のプロテスタントを擁する組織の議長としては最初のアラブ人。
「世界の癒しを進める。宣教、加盟教会への奉仕、エキュメニズム、世界の正義のために働く」と言う新議長、自分がLWFと最初に関係を持ったのは、難民として、エルサレムのマーティン・ルーサー学校でチョコレート・ミルクを飲んだ時のことで、教会宣教活動に入るよう刺激された、と言う。また「今回の選出がドイツで行われたことは、自分にとって意義があり、感動的だ。わたしの教会は聖地でのドイツ・ミッションの活動から生まれ成長したからだ」と語った。
ユナン氏の所属するヨルダン福音ルーテル教会は会員3000人で、LWF加盟教会の中では最少の1つ。
「わたしがアラブキリスト者であることが他のキリスト者によって、他の信仰の人たちとの対話の際に役立つことに意味がある。それでわたしたちは全ての人のためになる対話が出来る」と、選出直後、ENI通信に語っている。