【CJC=東京】イラク北部モスルではクリスマス目前の23日、シリア正教会の教会が攻撃を受け、2人が死亡、5人が負傷する事件があった。教会の道を挟んだ向こう側に置かれていた、小麦粉を運ぶための手押し車が爆発したという。病院関係者によると、身分証を確認したところ、死亡した2人はいずれもイスラム教徒だった。
モスルではこの1カ月ほどで、多数暮らしているキリスト者を標的にした攻撃が、今回のものも含め6件発生している。また、イラク軍当局は、キリスト者への攻撃が発生する可能性があるとの情報を得たとして、また1月のイスラム教シーア派最大の宗教行事「アシュラ」を前にモスル周辺の警戒を強めていた。