ルーテル学院大学(東京都三鷹市、市川一宏学長)コミュニティ人材養成センターは11月21日と12月5日、09年度講座「いのちの倫理と宗教―『おくりびと』と『悼む人』ブームと宗教の役割」を開催する。
同講座は、同大キリスト教学科が企画し、仏教・キリスト教双方の宗教者を講師に迎え、死を迎える本人、その出来事に直面する家族の課題やニーズ、その人々を支える者にとって何が大切か等について、倫理的・宗教的(スピリチュアル)なものの役割を学ぶことを目的に開催されるもの。
第1日目の11月21日は、講師に石居基夫氏(同大キリスト教学科准教授)と名取芳彦氏(真言宗密蔵院住職)を迎え、それぞれ「『おくりびと』『悼む人』にみる現代のスピリチュアリティー」、「安心して死を迎えること」と題した講演が行われる。また、死の現場での問題、どんなニーズがあるか、何が求められたか等の課題を分かち合うグループ・ディスカッションも開かれる。
第2日目の12月5日は、講師の江藤直純氏(同大キリスト教学科教授・日本ルーテル神学校長)と賀来周一氏(キリスト教カウンセリングセンター相談所長)が、それぞれ「死といのちの倫理」、「『死と生』のスピリチュアル・ニーズ」と題し講演。また、講師の賀来氏を交えたセミナー「死にゆく者とむかいあうこと」及び具体的な対応への指針とまとめのセッションも催される。
時間は両日とも午後1時から同5時。対象者は福祉・医療・心理などの専門職で「死」に直面する人々、 また「死」を看取る家族等の援助者。宗教・葬儀に関わる専門職。定員20人。参加費は2回分1万5000円。
問い合わせは同センター(電話:0422・31・7920、FAX:0422・34・4481、Eメール:[email protected])へ。