【CJC=東京】ロシア正教会モスクワ総主教座の諸教会対話責任者、ヴォロコラムスクのイラリオン大主教が9月15〜20日、バチカン(ローマ教皇庁)を訪問した。バチカンのキリスト教一致推進評議会の招きによるもの。
大主教はローマ滞在中、教皇ベネディクト十六世との会見のほか、同評議会議長ヴァルター・カスパー枢機卿、国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿、東方教会省長官レオナルド・サンドリ枢機卿、文化評議会議長ジャンフランコ・ラヴァージ大司教らと会談する。
スモレンスクとカリーニングラード府主教時代に諸教会対話責任者を務め今年2月にモスクワ総主教に着座したキリル1世の後任として、イラリオン大主教がローマを訪れるのは今回が初めて。
教皇庁は、同大主教の訪問を機会に、両教会間の友好関係と相互理解・尊重・協力が深まることを期待している、とバチカン放送(日本語電子版)は報じている。