【CJC=東京】イスラエルの考古学者が、ローマ帝国支配に対するユダヤ人最後の抵抗とされるバルコクバの反乱の際に、ユダヤ側戦士の避難場所と見られる洞穴から当時の貨幣などを発見した。
ヘブライ大学地理学部洞穴調査隊のアモス・フラムキン教授、ボアズ・ラングフォード教授、バルイラン大学のボアズ・ジッス教授、ハナン・エシェル教授らが発見したものでイスラエル政府自然公園局が支援している。
9月9日、ヘブライ大学で行われた記者会見では、発見された貨幣、鉄製の武具、貯蔵用のカメ、灯油ランプ、水差し、銀のイアリング、ガラス瓶なども展示された。
貨幣は金、銀、銅貨合わせて120枚あり、保存状態は良好という。そのほとんどはローマ帝国のものだが、戦士たちはそれに自分たちのしるしを刻印している。
反乱の際、戦士たちは戦場から遠く離れた荒野に逃れたとされていたが、今回の洞穴はエルサレムの西郊にあり、当時も人口が多かったと見られる場所にも戦士が隠れていたことを裏付けるものという。