長生きの秘訣を「神様を信じて、清く正しく生きること」と語る115歳の世界最高齢の米国人女性ガートルード・ベインズさんが11日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの介護施設で死去した。検死は後日行われる予定だが、心臓発作が死因とみられる。
アフリカ系米国人のベインズさんは1894年4月6日、南部ジョージア州生まれ。今年1月に、当時115歳だったポルトガル人女性が死去したのに伴い、ギネスブックから世界最高齢者として認定された。オハイオ州立大学の寮で用務員として働いていたが、107歳の時に腰を骨折し介護施設に入所した。好物はフライドチキンとベーコンだが、喫煙や飲酒はしなかったという。
昨年11月の米大統領選では、オバマ大統領に投票した最高齢のアフリカ系米国人などとしてメディアが取り上げた。4月の115歳の誕生日には、大統領から祝いのメッセージも受けていた。
生存中には、ライト兄弟による初の有人飛行成功(1903年)や2度の世界大戦(1914年〜、1939年〜)、世界恐慌(1929年〜)、人類初の月面着陸(1969年)などを経験した。1989年に亡くなったパナソニック創業者の松下幸之助(享年94)が同年の生まれ。
ベインズさんの死去により、世界最高齢者は沖縄県在住の知念カマさん(114)となった。