東京基督教大学(千葉県印西市、倉沢正則学長)で8日、男子寮の寮生1人が新型インフルエンザに感染していることが確認された。感染が確認された学生は現在自宅療養中。同大学は、学生にマスク着用や教室の換気を頻繁に行うよう対策を呼びかけている。
同大学は10日、学内で新型インフルエンザへの感染が確認されたことをウェブサイト上で発表した。外出時も電車内などではマスクを着用し、うがい、手洗いを徹底するよう注意を呼びかけている。一方、休校になった場合でも授業はオンラインで行うとしており、学生には連絡に注意するよう求めている。
新型インフルエンザの世界的な流行を受けて、同大学では5月に対策本部(本部長:倉沢学長)を設置。事前に取り決めていた鳥インフルエンザを想定した対応策では、「関東圏及び国内の大都市で1人でも新型インフルエンザの発生が確認されたら休校」「休校の場合、全寮生は退寮」としていたが、感染確認後の状況をみて休校については判断するとしていた。
同大学では8月、キャンプに参加した学生が新型インフルエンザと診断されたが、症状が軽く、同大学の発表時にはすでに回復していた。
国立感染症研究所の11日の発表によれば、6日までの1周間でインフルエンザに感染して受診した推計患者数は約15万人で、ほとんどが新型と見られている。前週の約14万人、前々週の約15万人から横ばいの状態が続いている。一方、世界保健機関(WHO)の発表によれば、新型インフルエンザによる死者数は11日の時点で、世界で3000人を突破した。国内では疑い例を含めて13人が死亡している。