横田基地(東京・多摩)で毎年開催される日米友好祭(8月22〜23日)のライブコンサートに出演するゴスペルコネクションのクワイア50人を対象としたワークショップが22日、東京都福生市のニューライフ・クリスチャン・ミニストリーズ教会(W・D・ギャズデン牧師)で行われた。ワークショップには学生から年配者まで男女様々な人が参加。初めの発声練習では大声で「ハレルヤ!」と叫び、「King of King」や「Lift up Jesus」「I've Got the Victory」など練習した。
ゴスペルを通して人と人とのつながりを作りたいとの思いで名づけられたゴスペルコネクションは、2000年にキャロル・ギャズデン師によって始められた。今回のワークショップ参加者も、ゴスペルコネクションの音楽スクールに通う人たちの紹介で初めて来たという人が多かった。
ゴスペルコネクションでは、音楽としてのゴスペルを学ぶだけではなく、「ゴスペルの意味」を学ぶことにも力を入れている。普段は出せないような大きな声で楽しく歌えるのはもちろんだが、ワークショップの初めはギャズデン師が「ゴスペルに感謝します。歌う曲します。一曲一曲が私たちの心に響きますように。あなたの喜びと、平安を感じることができますように」と祈って始まった。
日米友好祭でのライブには約5年前から出演しており、事前にクワイアを募集し、ワークショップを開いてから出演している。今回はワークショップの回数が1回と短いが、普段は定期的にゴスペルを学ぶ音楽スクールを主な活動としており、そこでは時間をかけて、なぜゴスペルが生まれたのか、なぜこんなにも喜びをもって力強く歌えるのか、ゴスペルを歌っている目的などを伝えている。
日本での活動は今年10年目が、ギャズデン師の働きを通して、これまでにNGOゴスペル広場のナナ・ジェントルや山本香織といった日本人ゴスペルシンガーが生まれてきた。
「皆さんには、ゴスペル音楽を通して喜びを得て欲しいです。ゴスペル音楽を学ぶだけではなく、これを通して困難を乗り越えることや、喜びを得ることを学んでもらっています。音楽としてのゴスペルが乗り物となって、神様に近づいていくことです」とギャズデン師は語る。
生粋のニューヨーク生まれで、5歳の時から歌ってきたというギャズデン師だが、その働きは日本でもテレビや新聞、ラジオなどで多数取り上げられている。ギャズデン師は日本での働きについて、「日本でゴスペルを教え、日本人と接することができ喜びを感じます」と話す一方、「(日本での活動を通して自分の)やるべきことがはっきりとしてきたような気がします」と語る。
ゴスペルコネクションの音楽スクールでは現在、約30人が学んでいる。将来は、生徒を150人規模にまで増やし、ゴスペルコネクションからCDを発売し、国内や海外でもツアーをしたいと言う。
今年は12月19日(土)に、約1000人収容可能な武蔵村山市民会館(さくらホール)でクリスマスコンサート「OH WHAT A WONDERFUL NIGHT」(武蔵村山市協賛)を開く。16歳以上を対象としたクワイア60人、5〜15歳を対象とした子どもクワイア50人、16〜18歳限定のゴスペルダンサー25人を募集している。参加申し込み、問い合せは、電話(080・5032・7017、担当:横井ともこ)またはゴスペルコネクションのウェブサイトで。