仙台いのちの電話(出村和子理事長)は今月から、インターネット上での悩み相談への試験的な参加を始めた。「いのちの電話」は自殺防止のために悩みについての相談を電話で受け付ける活動だが、インターネットの普及により、東京いのちの電話が06年に「インターネット相談」を開始。08年に千葉が加わり、仙台の参加は全国で3番目。東京、千葉の相談員だけでは追いつかない状況で、慢性的な相談員不足を解消したい考えだ。地元の河北新報が伝えた。
インターネットの相談は、相談者の心理状況が分かりずらい、何度も文章を読み返すことができるなどの電話相談との違いがあることなどから、ということなどから、対応は電話相談を2年以上経験したスタッフ数人で行う。
同紙によれば、仙台いのちの電話は4月、インターネット相談員の第一期生として14人を認定し、21日には初めての返信作業を行い、5件の相談に応じた。12月には本格化させる予定で、それまでに相談員を増やしていく計画だ。
いのちの電話は、英国聖公会のチャド・ヴァラー司祭が1953年に始めた電話相談「サマリタンズ」をルーツに持つもので、日本ではドイツ人女性宣教師のルツ・ヘットカンプの提唱で1971年に始まった。