昨年5月のアフリカ開発会議と同時期に初来日して話題を呼んだ、ウガンダの孤児たちによる聖歌隊「ワトト・チルドレンズ・クワイヤ」が、今年も来日ツアーを行うことが決定した。戦争やエイズで親を失った暗い過去を背負いながらも新しい希望を見つけた子どもたちが、元気いっぱいの賛美を通してその希望のメッセージを伝える。
「ワトト・チルドレンズ・クワイヤ」は、1994年から世界各地でコンサートツアーを展開。ブッシュ前米大統領や英国のエリザベス女王の前でもパフォーマンスを披露し、その働きは米国のニューヨーク・タイムズやワシントンポストなどでも取り上げられている。現代ゴスペルと伝統的なアフリカンリズムが融合した元気いっぱいの歌とダンスは、昨年の来日ツアーでも好評を得た。
メンバーはすべて、カナダ人宣教師のゲアリー・スキナー牧師夫妻が設立した支援団体「ワトト・チャイルドケア・ミニストリー」で育てられた子どもたち。だれもが例外なく、言葉にできないほどの暗い過去を背負っている。しかし、来日する子どもたちの目には、なぜか希望があふれている。未来のウガンダのリーダーとなり、ウガンダをもっといい場所にすること、それが聖歌隊のメンバー全員の願いだ。同団体では、1700人以上の子どもたちを現地の村で養っている。
メンバーは10月末に来日し、11月中旬にかけて東京、横浜、愛知、滋賀、兵庫、大阪、和歌山、岡山、広島で公演を行う。詳しい日程は、「ワトト・ジャパン」ホームページで随時発表する予定。