警視庁公安部は17日、東京都の渋谷区や世田谷区などを統括する世界基督教統一神霊協会(統一協会)の南東京教区本部(渋谷区宇田川町)を、特定商取引法違反の容疑で家宅捜索した。統一協会の関連会社とみられる印鑑販売会社「新世」が、鑑定と称して不安をあおり高額な印鑑を売りつけたとして同社社長らを逮捕した事件で、印鑑の販売拡大の指示などを出し、事件に深く関与していた疑いがあったためだ。
警視庁はこれまで同事件で、「新世」の事務所などを捜索してきたが、今年2月には、印鑑の購入者を統一協会の施設「ビデオフォーラム」に連れて行き、段階的に入信へ導く手順などが書かれた、入信させるためのマニュアルが押収されていたことが分かっている。