NHKの報道によると、鑑定と称して不安をあおり高額な印鑑を売りつけたとして東京・渋谷の印鑑販売会社「新世」社長ら7人が逮捕された事件で、同社の事務所から、印鑑の購入者を世界基督教統一神霊協会(統一協会)に入信させるためのマニュアルが押収されていたことがわかった。
警視庁は11日、同社社長の田中尚樹容疑者(51)ら7人を特定商取引法違反(威迫・困惑)の疑いで逮捕。同社が販売実績や顧客情報を統一協会の幹部に報告していたほか、販売拡大の指示を受けていた疑いがあるとして同日、統一協会渋谷教会など関連施設も家宅捜索していた。
マニュアルは今年2月、警視庁が新世の事務所を捜索した際に押収されたもので、購入者を統一協会の施設「ビデオフォーラム」に連れて行き、段階的に入信へ導く手順などが書かれていたという。
警視庁は同社と統一協会との間に密接な関係があるとみて捜査を進めているが、統一協会は同社との関係を否定している。