【CJC=東京】米キリスト教各派は、カンザス州ウィチタの『リフォメーション・ルーテル教会』(ELCA=福音ルーテル教会)で5月31日、ジョージ・ティラー医師(67)が礼拝中に殺害されたことに衝撃を受けている。
同医師は、米国では論議のある後期妊娠中絶を実行しているところから、これまでも脅迫されたり、診療所が破壊されるなどの事件が相次いでいた。
「礼拝で、奉仕者として活動し、人々を迎え入れる役をしていた人が残酷に殺されたとは良心として受け入れがたい」とELCAのマーク・S・ハンソン監督は語った。
コネチカット州ウエストポートの『性的倫理・正義・癒しに関する宗教研究所』が教界関係者に呼び掛け6月2日、ティラー氏に弔意を示し、その死を招いた暴力を非難する声明を発表した。