【CJC=東京】教皇庁立「エクレジア・デイ」委員会は、第二バチカン(教皇庁)公会議までにラテン(西方)教会で行われていた様々な形式のミサを執行することは認められる、と示した。英カトリック週刊誌『タブレット』が報じた。
教皇ベネディクト十六世は2007年7月7日、使徒的書簡『1970年の改革以前のローマ・ミサ典書の使用についての自発教令』を発表した。
この書簡に記された自発教令『スンモルム・ポンティフクム』は、教会内の「和解」を目的に、1962年教皇ヨハネス二十三世によって発行されたローマ・ミサ典書(第2バチカン公会議による典礼改革以前のラテン語による最後のミサ典書)がカトリック教会ラテン典礼の「祈りの規範」の通常形式であることを明確に定めている。
同委員会のカミユ・パール副委員長は「教皇の意図はアンブロシウス典礼を含め他のラテン典礼にも関係するもの」と5月22日付け書簡で明らかにした。これはスイスの学校にアンブロシウス式の採用を許可したもの。『スンモルム・ポンティフクム』は、ローマ典礼について述べていたが、ドミニコ会典礼、カルメル会典礼、モサラベ典礼、アンブロシウス典礼など他の形式については言及していない。