【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は5月11日、テルアビブ・ベングリオン空港に到着、歓迎式の後ヘリコプターでエルサレムに移動、ニル・バルカト市長の歓迎を受けた。その後、教皇はエルサレムの『ヤド・バシェム・ホロコースト(ユダヤ人虐殺)記念館を訪問、記念の灯火に点火、黄色の白色の花で飾られたリースを置いた。
「(虐殺を引き起こした)憎しみが人々の心を支配し続けることがないよう、カトリック教会が全力を尽くすことを約束する」として「犠牲者の苦しみが忘れられることがないよう願う」と教皇は英語で演説した。
同記念館理事長でユダヤ教指導者のラウ師らは「ナチス・ドイツが加害者だったことに言及しなかった」などと演説内容への不満を表明した。