上智大学(東京都千代田区)を運営する学校法人上智学院は28日、聖母大学(新宿区)を運営する学校法人聖母学園と2011年4月の合併に向けて協議を始めると発表した。ともにカトリック系の法人。合併が実現すれば、看護学部のない上智大が看護学科を持つ聖母大を吸収するかたちとなる。
上智学院は1911(明治44)年、ローマ教皇の意向を受けて1908(明治41)年に来日した3人のイエズス会員により創立。1913(大正2)年、専門学校令により、東京都千代田区紀尾井町の現在地に上智大学を開校した。現在、8学部と10研究科で約1万1000人の学生を擁する総合大学のほか、上智短期大学(神奈川県秦野市)、上智社会福祉専門学校(東京都千代田区)を運営している。
聖母学園は1948(昭和23)年、上智学院と同じローマ・カトリック教会の「マリアの宣教者フランシスコ修道会」により、聖母厚生女子学院として設立。現在は都内有数の看護教育機関として聖母大学(学部、大学院)、聖母看護大学を運営するほか、系列病院が隣接している。
聖母学園は合併後解散し、同法人が運営する大学、大学院及び看護学校は上智学院が継承するという。