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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(11月26日):アルバニア 破壊し尽くされた家庭に回復と希望をもたらす神(3)

2024年11月26日09時51分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:アルバニア

酒とギャンブルに身を持ち崩した夫のせいで、まっしぐらに破滅へ向かう人生のどん底にいたドニカは、ある日、それがどなたなのかもハッキリ分からないまま、心の叫びを神にぶつけた。「神様!本当にあなたが存在するなら、どうか私に現れてください!」と。すると翌日、伝道集会を兼ねた音楽コンサートが近くであることを知り、そこで福音を聞いたのだ。彼女は、水を得た魚のように、キリストの共同体の中に自らの居場所を見いだしたのであった。(第1回から読む)

間もなく、ドニカは地元の信者たちと一緒に聖書を学び始めた。彼女が生活の問題について話すと、彼らは彼女と彼女の夫のために祈り始めた。彼女は聖書を学び、祈りを重ねる中で、自分の人生の心の傷が癒やされていくのを感じた。ドニカは、イエスの愛を夫のボマニに何とかして伝えたいと思うようになった。そして、険悪になっていた夫婦関係が良くなるために、彼女の方からへりくだって手を差し伸べるようになったのだ。そうするうちに妻の変化に気が付いたボマニは、聖書の学びに加わるようになったのである。

信者の共同体の中で聖書を学び続け、二人は共にイエスを救い主として受け入れた。それはもう8年前のことである。「私たち夫婦の生活も破綻していました。何もかもがめちゃくちゃで、いつ空中分解しても全くおかしくない状況でした。しかし神は、私たちを見捨てず、私ばかりか夫も救ってくださったのです。あの日、私が無我夢中で神様に叫んだのを、神様はしっかり聞いてくださっていたのです。神様にどれほど感謝しても、決して感謝し尽くせるものではありません。神の言葉である聖書は、私にとって命と喜びの源です」。そう感慨深げに語るドニカの目には、光るものがあふれていた。

現在、ドニカとボマニは毎日一緒に聖書を読み、祈りをささげている。そして、まだイエスを知らない村人たちのために祈っている。「この村にも、神様の言葉を必要としている人がたくさんいます。聖霊によって、人の心に神の言葉が植え付けられるとき、人々の人生が変わり、人々は救われることを私は知っています」

キリストにあって、世界中の壊れて崖っぷちにあった人生がどれほど救われたのか計り知れない。ドニカとボマニ夫婦もまさにその一例だ。しかし、ぜひこのことを知ってほしい。全てが順風満帆で何の問題もないが、キリストを知らない、あるいはキリストを必要としない人生よりは、最悪で破滅的な人生でも、自分にはキリストが必要だと認めることのできる人生の方が、100万倍以上に素晴らしいということだ。

主イエスは言われた。「人は、たとい全世界を手に入れても、自分自身を失い、損じたら、何の得がありましょう」(ルカ9:25)

たとえ人が全世界を手に入れたとしても、キリストの目の前を素通りしてしまうなら、その人にとっては、得たものが全て水泡に帰する以上の損失なのだ。一方、たとえ人がさげすむような最低最悪な人生の底辺を歩んでいたとしても、キリストの前に立ち止まるなら、後者の人生は、前者のそれとは比べ物にならない圧倒的な勝利者の人生なのである。

キリストに対する態度によって、永遠の行き先が決まってしまうというのは、それほどまでに厳粛なことだ。何という感謝なことだろうか、ドニカとボマニが歩んできた最悪の人生は、彼らをキリストに導く水先案内人となったのである。

彼らのような生きた証人が、アルバニアでますます主の栄光を表し、人々をキリストのもとに導くことができるように祈っていただきたい。

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■ アルバニアの宗教人口
イスラム 80・3%
プロテスタント 10・8%
カトリック 3・1%
儒教 0・9%
仏教 0・4%
ヒンズー教 1・3%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:アルバニア
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