イスラム教徒の女性であったミラは、父親の厳しい支配のもと、頭を覆うことを義務付けられ、不自由な毎日を強いられていた。彼女は、近くのモスクに通い、1日に5回祈っていた。
「たくさん祈りましたが、結局、私は何も感じませんでした」とミラは言う。「祈る対象の神が怖かったんです。アッラーは私に命令を下す方で、私に対して何の愛情もない方でした。私が間違いを犯すのを待ち構えていて、すぐに罰しようと見張っている方でした」
そんな時、ミラはある宣教団体に所属するアグネサと出会った。アグネサとの出会いは、ミラの人生を大きく変えたのだ。アグネサは、イエス・キリストについて彼女に伝えた。「私の最初の反応は否定的でした。コーランでは、イエスは善良な人物でしたが、ただの預言者に過ぎなかったのです」とミラは言う。
それでもアグネサは、ミラに声をかけ、一緒に聖書を読むために誘い続けた。すると神は、ミラの目と心を開いてくださったのだ。彼女は、イエスが本当はどういう方なのかを知るようになった。
「両親はいつも、子どもの誰かがクリスチャンにでもなろうものなら、その子を殺すと言ってはばかりませんでした。でも私は、イエスについてもっと知りたかったのです。だからアグネサと一緒に密かに聖書の勉強会に参加したのです」とミラは振り返る。
ある日、ミラが病気になったとき、彼女はイエスに祈り始めた。すると、その体に癒やしの力を感じたのだ。彼女は急いでアグネサのもとに行き、二人は共にミラの救いのために祈ったのだ。
ミラが回復すると、アグネサは彼女に聖書をあげた。ミラはすぐにそれを読み始めた。今では、彼女は毎日聖書を読んでいる。「神との関係がますます強くなっています。アグネサがこの聖書を私にくれました。ありがとうございます」と彼女は言っている。
地道な伝道の結果、厳格なムスリムの魂の救いが与えられている。アルバニアの宣教拡大のために祈っていただきたい。
■ アルバニアの宗教人口
イスラム 62・4%
プロテスタント 0・7%
カトリック 13・1%
無神論者 7・0%
◇