全米最大の長老派教団であるアメリカ合衆国長老教会(PCUSA)は1日、韓国系米国人のオー・ジヒョン牧師を大会書記に選出した。大会書記は実務上のトップで、女性が就任するのはこれが2人目、非白人の女性が就任するのはこれが初めて。任期は8月1日から4年。
韓国で生まれ、米中西部カンザス州で育ったオー牧師はこの日、ユタ州ソルトレイクシティーで開かれたPCUSAの第226回大会(総会)で、420対2の圧倒的多数の賛同を得て選出された。オー牧師はこれまで大会副書記などを務めていた。
PCUSAの公式サイト(英語)によると、大会書記指名委員会議長のサリー・ワトソン牧師は、オー牧師の知性と豊かな経験に「圧倒された」とし、次のように述べた。
「『オー牧師はどの場にいても、そこで最も賢い人です。どの場においてもです』と誰かが私に言いました。しかし、彼女の聡明さとともに、私たちは彼女の知恵に感銘を受け、彼女の謙虚さに感動し、彼女のサッカーへの情熱に興奮し、彼女のユーモアのセンスに笑わせられ、そして彼女のPCUSAにおける経験の広さと深さ、またPCUSAへの愛に圧倒されました」
オー牧師の前任者は、アフリカ系米国人として初めて大会書記を務めたJ・ハーバート・ネルソン2世牧師。ネルソン牧師は2016年、オレゴン州ポートランドで開催された第222回大会で選出された後、20年にオンラインで開催された第224回大会では無投票で選出され、2期目を務めていた。しかし昨年4月、2期目の任期満了まで約1年を残した同年6月末で退任すると発表した。
ネルソン牧師の退任後は、シェナンドー中会の代表長老で中会書記を務めていたブロンウェン・ボズウェル牧師が、大会書記代行としてその任に当たっていた。