マルティン・ルターの肖像画で有名なルネサンス期のドイツ画家ルーカス・クラナッハ(1472〜1553)の宗教画一点が、ノルウェーの教会で盗まれていたことが地元警察の発表で8日、わかった。ロイター通信が伝えた。
ロイター通信によると、今回盗まれたのは、「レット・チルドレン・カム・トゥー・ミー(子どもたちをわたしのところに来させなさい)」というタイトルの宗教画。専門家によると、約2億から3億円相当の価値があるという。絵画は、1677年に教会が建てられた当初から飾られていた。
ルーカス・クラナッハは、代表作「アダムとイヴ」(1528、 伊ウフィツィ美術館所蔵)をはじめ多数の宗教画を残したことで有名。また、ドイツの宗教改革者マルティン・ルター(1483〜1546)と交友があり、ルターとその家族の肖像画を多く残している。