米中西部イリノイ州メアリービルの第一バプテスト教会で8日午前に行われていた主日礼拝中に、男(27)が押し入り銃を発砲、フレッド・ウィンターズ牧師(45)が撃たれて死亡した。男は同教会の信徒ではなく、過去に犯罪歴や精神疾患歴などもない。教会の中でも男を知る人はいなく、動機は不明。AP通信などが伝えた。
事件当時、教会には約150人が礼拝に出席していた。同州警察によれば、男はウィンターズ牧師と短い言葉を交わした後、45口径の拳銃を4発、発砲。1発目はウィンターズ牧師が持っていた聖書に当ったが、内1発が胸部に命中した。
AFP通信によれば、男は所持していたナイフで自殺を図ったが、近くにいた信徒2人が押え、男は重症で、2人は軽傷だという。男は現在、病院で手術を受けているが、取り調べは進んでいない。
一方、事件に居合わせていた信徒らは当初、事件を教会が用意していた寸劇か何かだと勘違いしていたという。
男とウィンターズ牧師との対話は防犯テープに残されており、現在調査が進められているが、警察は「男が牧師に何かを言い、牧師がそれに答えた。牧師は男を知っているようにも見えるが、確証はない」(AFP)としている。