昨年韓国語に翻訳された評伝「阿波の偉人伝 時代を超えた思想家賀川豊彦」の著者、林啓介さん(75)が、9月に韓国ソウルで開催される賀川豊彦の記念フォーラムにパネリストとして参加することがわかった。徳島新聞が伝えた。
徳島新聞によると、フォーラムの主催者で韓国の青少年育成ボランティアの活動に取り組む金在日牧師が4日、林さんとの打ち合わせのために徳島県を訪問した。
フォーラムでは、林さんのほかに韓国の経済学者や教育関係者がパネリストとして参加する予定。100人規模の集会になるという。
今年は、賀川が神戸のスラム街でキリスト教伝道と救貧活動を始めてから100年を迎える記念の年。国内では、「賀川豊彦献身100年記念事業」として東京と神戸でそれぞれ実行委員会が立ち上がり、一年を通じての記念プロジェクトを推進している。東京プロジェクトでは、顧問に学校法人聖学院の大木英夫院長、委員として日本キリスト教協議会の輿石勇議長、日本基督教団の山北宣久総会議長などが参加している。