カトリック中央協議会は、昨年福者に列せられた「ペトロ岐部と187殉教者」を記念する日である7月1日について、正式名称が「福者ペトロ岐部司祭と187殉教者」に決定したと同ホームページで発表した。
昨年11月に長崎県営野球場「ビッグNスタジアム」で開催された列福式には、全国から3万人が参加。教皇ベネディクト16世代理のジョゼ・サライバ・マルティンス枢機卿が来日し、188人の列福を宣言した。
188人の中には、遠藤周作の小説「銃と十字架」にも登場し、マカオへの追放後、約2年間かけて徒歩でローマまで向かい、「世界を歩いた神父」として知られるペトロ岐部(1587〜1639)、天正遣欧使節の1人としてローマを訪問したジュリアン中浦(1568〜1633)、大阪最後の宣教師とされているディオゴ結城(1574〜1636)らがいる。
日本ではこれまでに、「日本二十六聖人」ら42人の聖人と、205人の福者がいた。福者は聖人に準じた称号として与えられるもので、最近ではマザー・テレサが選ばれており、05年に逝去した前ローマ教皇、故ヨハネ・パウロ2世についても、現在列福のための調査が行われている。
日本の福者は現在、393人となっている。