2月25日に灰の水曜日を迎え、今年も四旬節が始まった。全世界の多くのキリスト教会では4月12日の復活祭(イースター)までの日曜日を除く40日間、特にイエス・キリストの受難を黙想するととともに、食事や娯楽などを自粛し自らを省みる期間となる。一方、イタリアでは今年、四旬節を迎えてカトリックの司祭が、若者たちに対して四旬節は携帯電話やPHPでSMS(ショートメッセージサービス)をすることを控えるように訴えているという。
AFP通信が伊紙「レプリカ」の報道として伝えたところによれば、四旬節にSMSの使用を控えるよう訴えているのは、イタリア北部モデナのベニート・コッキ司祭。同紙によれば、コッキ司祭はSMSの自粛により「バーチャルな世界の毒素を抜き、自分自身と向き合うことができる」と訴えている。
イタリアは欧州内では英国に次ぐSMS大国で、同紙によれば、携帯電話の利用者が1カ月にやり取りするSMSの数は平均で50本以上に上るという。
一方、欧州一のSMS大国である英国ではブログの利用率も高く、昨年にはキリスト教関係のブロガーを対象にしたネットブロガー版の「十戒」が誕生するなどしている。内容は、英国福音派の教会連合組織である「福音同盟」の1846年の指針を基盤にしたとされる本格的なもので、「ブログから1週間に1日は離れて、安息日を覚えるべきである」「あなたの隣人のブログのランキング(評価順位)をほしがってはならない。あなた自身のコンテンツで満足すべきである」などと定めている。