日本の視聴覚障害者への福音伝播を目的に活動を行う日本ろう福音協会(埼玉県所沢市、松本英二理事長=山形ろう者キリスト教会牧師)はこのほど、同協会のウェブサイト上で、手話ビデオの分析に役立つビデオファイルに注釈を書き加えるソフト「エラン」(Eudico Kinguistic Annotator)の日本語版を無料で配布し始めた。
「エラン」は、プログラム言語「JAVA」製のソフトであるため、ウィンドウズ(Windows)、マッキントッシュ(Macintosh)、リナックス(Linux)をOS(オペレーティングシステム)とするほとんどのパソコンで使用可能で、ビデオの該当部分の題、文章の翻訳、語や形態素及び解説、音素、文法機能、文化的なコメントなど、様々な情報をビデオファイルに効率的に書き込むことができる。
日本語版は、英語版のソフト本体をダウンロード(無料)し、インストール後に該当フォルダの一部のファイルを日本語版用のファイル(無料)に書き換えることで使用することができる。日本語の使用ガイド(PDF)も合わせて配布されている。
日本語版用のファイルは、現在フィリピンでフィリピン語を学びながら、手話に関わる活動を行っている山田裕紀氏が制作したもので、現在のところまだベータ版として配布されている。