国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンの片山信彦事務局長が2月25日、地球温暖化などの国際問題に関する参議院の調査会に参考人として出席した。片山事務局長は、国際社会における日本のNGOの役割や今後の課題について説明。また、日本のNGOが課題を克服するために必要な支援策について提案した。
日本のNGOが取り組むべき今後の課題について片山事務局長は、財政基盤の確立、組織運営能力や情報発信能力、政策提言能力、国際的なリーダーシップの向上を挙げた。
また、具体的な支援策については、まず質的な支援として、NGOを対等なパートナーとして考える政府側の意識の向上、NGOを市民により理解してもらうための社会的な場面づくり、政策決定の場や国際会議の場にNGOがより参加できるよう政府が働きかけることなどを挙げた。また量的な支援として、NGOに対する予算の拡大や、資金の運用についてNGOの裁量を拡大させる新しい支援のあり方などを提言した。
委員会の後半では各議員からの質問を受け、政策策定や支援活動の現場におけるNGOの役割、途上国政府の強化と地域住民の自立を促す支援のあり方などについて回答した。