チャントレアは長い間工場で働き、後にその工場の警備員と結婚した。しかし、収入は十分ではなかった。彼女は何時間も立って仕事をしなければならなかった。
「その労働に私の体は耐えられず、呼吸が苦しくなりました。健康状態が良くなかったのです。それで仕事を辞めざるを得なくなりました。生活はさらに苦しくなって絶望的でした。川の真ん中でボートに乗って生活しているような気分でした」と彼女は自分の身の上を打ち明けた。
ある日、イエスの信者であるピセスが彼女の家にやって来た。彼はチャントレアに神の御言葉を伝え、イエスの愛の中に希望を見いだすことができると伝えた。チャントレアは、セピスが詩篇40篇とペテロ第一の手紙1章から語った言葉を今でも覚えている。
「この福音に耳を傾け、神からの言葉を聞きました。そして私はこの時、イエス・キリストを私の主、救い主として受け入れたのです」
今日、チャントレアは以前よりも幸せで健康になっている。新しい仕事にも就き、神が与えてくださる全ての祝福を目の当たりにしている。「私たちは、イエス・キリストが私たちの人生に来てくださったことを隣人に示すために最善を尽くしています。今も福音と神の御言葉を定期的に分かち合っています」
厳格な仏教国のカンボジアで、チャントレアのような新生の信者によって福音は確実に広がっている。カンボジア人が主イエスを信じて救いの恵みにあずかるよう祈っていただきたい。
■ カンボジアの宗教人口
プロテスタント 1・7%
カトリック 0・2%
仏教 83・3%
イスラム 2・3%
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