全国42の教団教派から教職や信徒ら410人が集まり、24日から3日間にわたって開かれた第48回日本ケズィック・コンベンション箱根大会。3日目最終日のバイブル・リーディングで主講師のロバート・エイメス博士は、ルカによる福音書5章17節から26節を本文に、「主は彼らの信仰を見た」と題して講演した。
エイメス博士は、本文で中風を患う人を何としてでもイエスのもとにつれてきた男たちについて、「このような友人こそもっとも素晴らしい友」であるとし、聴衆に「あなたこそ、その機会をつくる人」だと呼びかけた。
また、「とても大事なことは、クリスチャンがノンクリスチャンの友をつくること」だと語り、本文の床を運ぶ男たちが病人の信頼を得ていたこと、また男たちが複数人で力を合わせて友をキリストへと導いたことを強調した。
病人の行く手を拒んだ「群衆」(19)についてエイメス博士は、今日の教会で新しい人が来ることに対して冷ややかな信徒たちの姿があるならば、本文と同じくキリストへ導かれている人々の妨げになるのではないかと指摘。イエスが本文の男たちに見た信仰は「友の身代わりとなる信仰」、つまり「自分の必要でなく、他人の必要のため」のもので、それは「私たちの罪のために死なれた」イエス・キリストの姿にも見られると語った。
エイメス博士は、本文の病人の一番大きな必要は、病気が癒されることではなく「罪が赦されること」であり、この意味で「すべての人がイエスを必要とする」と語った。天地万物を創造された神であるイエスに不可能なことはないが、ただ、「罪を赦すことは大変なこと」「罪を赦すためにはイエスご自身が手を広げて十字架に釘付けにされなければならない」と強調した。
最後にエイメス博士は、「あなたの人生でもっとも大切なことは、イエスを知ること。そしてキリストのようになって生きること」だと語り、「自分の十字架を背負って歩む覚悟はできているか」と聴衆に語りかけた。