毎年、スペインのマヨルカ島の夏のビーチには1500万人近い若者の観光客が訪れ、パーティーを楽しむ。地元のある教会リーダーは、このビーチが人々に届くための絶好の機会だと考えている。
今年250人の伝道隊が、欧州の若者にキリストの愛を伝える2週間の福音伝道活動「リーチ・マヨルカ」に参加した。チームは遊歩道で人々に話しかけ、毎晩ビーチで行われる礼拝に人々を招いた。
「人々は何時間も礼拝にとどまっています。彼らは毎日戻ってくるのです。そこで多くの若者が自分の人生を主にささげているのです。彼らは祈りを求め、何人かはバプテスマを受けています。神がそこで成しておられることに、私たちは本当に感激しています。彼らは神の存在を感じているのでしょう。神はこの場所で私たちに特別な恵みを与えてくださったのです」とリーダーの一人、ゲルノット・エルスナーは語った。
リーチ・マヨルカは、イエス・キリストの愛を伝える方法をクリスチャンに教えるための学校も島内に開いているのだ。
マヨルカ島の夏は、非常に世俗的な雰囲気に覆われるが、それを否定的に汚れたものと捉えるのか、あるいは渇ける魂に生ける命の水を与えることのできるキリストを紹介する絶好の機会と捉えるのかで結果が大きく異なる。少なくとも、これを好機と捉えた伝道隊の判断がなかったら、若者たちがビーチで礼拝をささげ、神を体験し、一夏で数千人の決心者を生み出す結果にはならなかっただろう。
使徒パウロは「私は福音のためにあらゆることをしています」(1コリント9:23)と言った。あらゆることに福音宣教の機会を見いだすことに熱心でありたい。マヨルカ島の若者への伝道が豊かに実を結び、同様のモデルが、若者でごった返す世界中の観光ビーチで実を結ぶように祈っていただきたい。
■ スペインの宗教人口
カトリック 77・8%
プロテスタント 1・8%
英国教会 0・2%
イスラム 2・4%
無神論 19・5%
ユダヤ教 0・7%
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