アフガニスタン西部ヘラート州で7日、マグニチュード6・3の地震が発生し、2400人を超える死者が出た。これを受け、同国で20年以上支援活動を行っているキリスト教国際NGO「ワールド・ビジョン」は緊急援助活動を開始。日本では緊急募金を始めた。
ワールド・ビジョンは、2001年からアフガニスタンで支援活動を行っており、ヘラート州も活動地域の一つ。今回の地震では、ワールド・ビジョンが運営する就学前教育センターも大きな被害を受けた。
8日までに被害状況とニーズを確認するための初動調査を開始し、これまでに移動診療チーム10組を動員。緊急援助キット300セットを配布した。また、備蓄している医薬品を配布する準備もあるという。今後は現場の状況を注視し情報収集を進めつつ、国連機関や人道支援機関などと連携し、食料や水衛生、子どもの保護などの分野で、緊急援助活動を拡充していく計画だ。
ワールド・ビジョン・アフガニスタンのタミンドリ・デ・シルバ事務局長は、「状況は私たちが思っていた以上に深刻です」と言い、「がれきの山と化した村々では、人々が崩れた家屋から生存者を救おうと素手でがれきをかき分けています」と被災地の様子を伝える。
ワールド・ビジョン・ジャパンは、10日から緊急募金を開始。寄付は、クレジットカード、またはコンビニ、郵便局で利用できる払込用紙で受け付けている。緊急募金のページはこちら。