北朝鮮の人々は、本来国民を守り助けるはずの自国政府に全く頼ることができないことをよく知っている。一方、この国で命懸けで信仰を守るキリスト信者たちは、神が驚くべき方法で働かれるのを見てきた。北朝鮮のキリスト者たちは、何十年もの間、神が彼らの間で驚くべき奇跡や癒やしの業を行われてきたことを報告している。
ある主婦は次のように癒やしを体験した。夫は信者だったのだが、妻は夫の信仰について何も知らなかった。北朝鮮のような極端な密告社会では、たとえ夫婦間であっても、信仰を共有するには細心の注意を払わなければならない。
ところがある時、妻が病気になったため、夫は慎重を期しながらも、彼女に祈ることを教えた。彼女はそれを聞いたとき、今まで聞いたこともないため、それはとんでもないことだと感じた。しかし他に方法がなかったので、彼女はイエスの御名によって祈ったのだ。そしてなんと、彼女の病は直ちに癒やされたのである。
彼女は「これはいったいどういうことですか」と夫に尋ねた。夫はこれを機会として捉え、妻に主について話すことができたのだ。自分の身に起きたことを否定できない妻は、なんの抵抗もなく主を信じた。この夫婦は今では2人で信仰を共有しているのである。
ひどい迫害国50のランキングを毎年発表するオープンドアーズのワールド・ウォッチ・リストによれば、北朝鮮は例外的な昨年を除いて、最悪の迫害国の座を譲ったことがない(昨年はタリバン政権樹立のアフガニスタンが最悪国となった)。つまり、北朝鮮の迫害は、他の迫害国とは全く次元が異なるのである。
そのような中、神の聖霊は同国で力強く働き、絶えず信じる者を起こされている。神の憐(あわ)れみと神の力強い働きの故に、主をあがめよう。
同国の常軌を逸したキリスト者への残酷な迫害政権が速やかに退けられ、南北朝信者の祈願である統一が果たされるよう祈ろう。そのために、北朝鮮の内外からの祈りと現実的な支援の、霊肉両面のサポートが必要だ。
北朝鮮で救われる者がさらに起こされ、宣教が拡大するように祈っていただきたい。
■ 北朝鮮の宗教人口
無神論 69・3%
プロテスタント 1・3%
カトリック 0・1%
土着宗教 15・5%
仏教 0・4%
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