アヌソン(仮名)は、ラオスでの生活を理解しようと暗闇の中で生きていた。彼は植物や動物、物を崇拝し、それらには霊的な力があると信じていた。彼の子どもたちは言うことを聞かず、家の手伝いを拒んだ。子どもたちは学校を休みがちになり、友達と過ごす時間が増えた。
月日が流れ、アヌソンは病を患った。「自分の人生に何の希望も持てませんでした。本当の神様がいるなんて知りませんでした」。アヌソンはまた、息子が友人からイエスについて学んでいたことも知らなかった。「息子が聖書と小冊子を持っているのを見ました。息子は私に従わず、とにかく聖書の勉強会に行ってしまったのです」
ある日、アヌソンは息子のベッドの上に小冊子が置かれているのを見つけた。彼はその小冊子を手に取り読んだ。ところがそこには、彼が探していたものの答えがあったのだ。次に息子が家を出たとき、アヌソンは息子の後を追った。アヌソンは、息子がそのグループに加わって一緒に歌っているのを見た。
アヌソンは、自分も聖書の教えを聞くためにそこに居続けた。「その夜、私は神が全ての人を愛しておられることを聞きました。神を信じ、イエスを受け入れる者は誰でも永遠に生きる。私は家に帰る前に、イエスを主であり救い主として受け入れました」
今、アヌソンと彼の家族は、毎週日曜日に他の信者たちと集まっている。毎晩、彼は自宅で聖書の勉強会を開いている。「今では家族全員がイエス様を信じているので、とてもうれしいです。先週3人の隣人が来て、イエスのことを聞きました。彼らもいつかイエス様を信じてくれることを願っています」
病の床にあったアヌソンが、キリストにある希望を見いだした。糸口になったのは、息子が主の会衆に集うようになったことだ。これを通して一家が救われ、家を解放して聖書の勉強会を開き、隣人たちにキリストを証しし、伝道に励んでいる。
厳格な仏教国のラオスだが、アヌソンのような草の根の伝道が功を奏している。ラオスの福音化のために祈っていただきたい。
■ インドネシアの宗教人口
仏教 57・3%
プロテスタント 3・7%
カトリック 0・7%
イスラム 0・1%
土着宗教 34・7%