信仰者が、悪霊の働いている状況に入っていく勇気を持つとき、神は偉大なことをしてくださる。
ケオ牧師は行く先々で大胆に神の言葉を伝えていた。ある日、道でサオ(彼の村に住む青年)に会ったとき、サオの健康に問題があることが分かった。ケオは言う。
「サオは、病気を治すためにいろいろな方法を試してきたと言いました。彼は病の癒やしを求めて悪霊を崇拝し、さまざまな神々に祈ってきました。サオは私に『祈れば僕を癒やしてくれる神様はいませんか』と尋ねてきました」
この出会いは、神がケオに用意した出会いだった。
「ケオ牧師は、子どもたちを愛し、配慮してくださる唯一神について話してくれました。僕は、この神とその御子イエスについてもっと知りたいと飢えていました。聖書を学び、礼拝し、他の信者たちと祈ることを通して、僕はイエスを主であり救い主として受け入れました。神の恵みと憐(あわ)れみに感謝しています。主は僕の病を少しずつ癒やしてくださっています。僕は今、他の信者たちと共に神の道を歩んでいます」
ラオスの地方では、いまだに人々は近代医療に頼るよりも、悪霊的な呪術やシャーマニズムなどに頼ることがある。このような地方では、福音宣教とともに悪霊の追い出しや病の癒やしが大きな突破口を開く。ラオスの地で、力強い神の御業の現れとともに福音宣教が拡大するように祈っていただきたい。
※登場する人物は仮名です。
■ ラオスの宗教人口
仏教 57・3%
プロテスタント 3・7%
カトリック 0・7%
イスラム 0・1%
土着宗教 34・7%