ラリサと彼女の夫は、モルドバの多くの夫婦と同様に、自分の家を持つことを夢見ていた。そこで2人は、自分たちで家を建て始めた。希望に満ちた2人の間には息子が与えられた。
ところが、ラリサが2人目の女児を妊娠したとき、夫が事故でトラクターにひかれてしまい、帰らぬ人となってしまった。身寄りのない村で2人の小さな子どもを持つ未亡人となってしまったラリサは、どこに行けばいいのか分からなくなってしまった。
しゅうとは、嫁のラリサに息子を失った行き場のない悲しみと怒りをぶつけ、息子が死んだのはラリサのせいだと責め続けた。しゅうとの心ない言葉は、ラリサの悲しみと苦しみを増し加えた。「私は心の痛みをどうしたらいいのか分かりませんでした。私は、長年夫の死に対する罪悪感を抱えて生きてきました」
ある日ラリサは、イエスの信者が村の人々を集めて一緒に聖書を勉強していることを聞いた。心に痛みと悲しみを持っていた彼女は、その集会に参加することにした。彼女は毎週集会に参加した。
その結果、彼女は自分が長年抱えていた罪悪感と心の痛み、悲しみは、全て主イエスが背負ってくださったことを知った。彼女はイエスに従う決心をし、全ての罪を悔い改め、洗礼を受けたのだ。
ハレルヤ!彼女の心の傷は、主イエスを信じて完全に癒やされた。今では、ラリサは毎日救い主をたたえている。
彼女は言う。「いつの日か、しゅうとも含めて私の家族全員がイエス様を知ることができるようにと祈っています」「私は今、宣教団体が提供してくれる教材を用いて、女性のための聖書研究会を始めました。私は神の御言葉が大好きです!」
ラリサは今、キリストから受けた救いと恵みに応えるべく、喜び勇み、信仰の歩みを続けている。モルドバでラリサのような新生の兄姉たちが、さらに多くの人々に福音の恵みを証しし、大きな収穫を得ることができるよう祈っていただきたい。
■ モルドバの宗教人口
正教会 61・7%
プロテスタント 4・3%
無宗教 21・6%
イスラム 5・0%