5月2日から5日までコロンビア・ボゴタで開催された会議「新しい時代のミッシオ・デイ(Missio Dei=ラテン語=神の派遣)」に、ラテンアメリカとスペインから約100人の宣教師と牧師が参加した。
会議では、今日の宣教の課題が議論された。参加者はテーブルを囲み、互いの違いを受け入れ、限界を探りつつ、共に生きる能力に関する課題が話された。現代の宣教活動の課題についても深く議論し、教会と神の派遣の意義を再確認する場となった。
参加者たちは自身の言動について反省し、違いを尊重し、互いの限界を受け入れることの重要性を認識したという。
一部のラテンアメリカの教会が自己宣伝や特定の政治的課題に焦点を当て過ぎる傾向にあることが指摘された。その一方で、福音を全世界に届けるという原則的な呼びかけが不足しているとの意見もあったようだ。
これに対して参加者たちは、自分たちがどこにいても、常に困難な状況に直面する人々や世界のニーズを無視することはできないとし、福音のメッセージを効果的に提供し、対応策を常に更新する必要があると認識した。
この目標を達成するための鍵は、必要な人々に希望と命をもたらすために自分たちの方法を変えることだとし、より複雑な世界に適応すべきだとする結論に近づいた。
会議から帰国したスペインの参加者たちは、ラテンアメリカの兄弟姉妹と共に大きな役割を果たす機会を得たことは、主から与えられた使命を続け、発展させるための大きな励みになったと述べた。さらに、お互いの違いを解決し、文化を越えるより広範な包括的宣教の方法は、再びテーブルに座り、聖霊の導きに従うことだと強調した。
かつての宗主国と従属国が、今では同じ言語、同じ文化という利点を生かし、同じテーブルについて福音宣教のために手を取り合っている。人間の歴史は罪深いものだが、神の子どもたちはそれを福音の良い働きのために用いるのだ。
大西洋を挟んだ欧州と南米のスペイン語・ポルトガル語で通じる兄弟姉妹たちが、課題を乗り越えて福音をこの地に満たすよう祈っていただきたい。
■ コロンビアの宗教人口
カトリック 82・1%
プロテスタント 7・8%
英国教会 0・02%
土着の宗教 2・9%