開発途上国への援助をするクリスチャンの団体ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ、東京都新宿区)が、公式ウェブサイトで、ウガンダ北部紛争地域などにおけるエイズ対策事業を目的とした夏期募金の感謝報告をしている。
募金をもとに、ウガンダの紛争地域で、エイズで親を失い孤児となった子どもたち(エイズ孤児)や、エイズ感染した子どもたちのための活動を展開しているとのこと。 報告によると、エイズ孤児や親など、エイズ感染によって健康を害している家庭の子どもたちの約40%は、経済的な理由で学校を辞めざるを得ない状況。募金によって、これらの子どもたち136人に対して学費支援を、また、2,084人の子どもたちに教科書、筆記用具、石鹸、洗濯石鹸、歯磨き粉、ノートを支援した。
また、家族の中にエイズ患者を抱え、収入の減少や治療費の負担により、特に経済状況が厳しい中で暮らす子ども88人の家庭に対し、安定した現金収入を得るための支援を行った。支援で得た魚・豚・たまねぎ・ピーナッツ・野菜・石炭等を市場で販売し、その利益により、医薬品・食料・衣料・衛生用品などを購入できるようになった。
ワールド・ビジョンの調査によると、同様の支援を必要としている子どもたちは、ウガンダだけで数十万人いる。ワールド・ビジョンは継続的な支援を呼び掛けている。募金については公式ウェブサイト(http://www.worldvision.or.jp/)または電話(03−3367−7251)まで。