米国キリスト教会協議会(NCC-USA)は5月24日、新会長兼総幹事に、アフリカン・メソジスト監督教会(AME)の監督であるバシュティ・マーフィー・マッケンジー氏を選出したと発表した。アフリカ系米国人女性が同協議会のトップとなるのはこれが初めて。
同日、同協議会のフェイスブックに掲載された声明(英語)によると、春の年次総会が5月15日~16日にかけて米首都ワシントンで開催され、同協議会の運営理事会がこの決定を下した。
マッケンジー氏は昨年4月、前会長兼総幹事のジム・ウィンクル氏(合同メソジスト教会)が同年1月に辞任したことを受け、暫定会長兼総幹事に着任していた。
マッケンジー氏は声明(英語)で、「教会協議会に奉仕できることは光栄です」と述べ、「エキュメニズムとアドボカシー活動を70年以上にわたってリードしてきた男女が築いた強固な土台の上に立つこと」を楽しみにしていると述べた。
「私は、この大きな合同組織内にある全てのグループを取りまとめ、10万の所属教会とそのエキュメニカルな傘の下にいる3千万人以上の会員に奉仕できることを心待ちにしています」
マッケンジー氏は2000年、女性として初めてAMEの監督に任命され、その後、同じく女性として初めてAMEの監督会議会長を務めた。
マッケンジー氏は女性指導者を強化する取り組みで知られており、19年には米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」とのインタビュー(英語)で、「女性強化の機会」を提供することを中心としたイベントを度々主催してきたと述べている。
「私たちのゴールは、女性たちがこれまで歩んできた道を振り返り、学んだ教訓、全ての失敗、全ての成功を理解し、必要であれば、来年に向けて進むべき道を再調整するよう務めることです」とマッケンジー氏は言い、「大きな夢を描いて帰途に就き、それを成し遂げること」が重要だと話していた。
また今年2月には、ワシントンで開催された第71回国家朝餐祈祷会にスピーカーの一人として出席。ジョー・バイデン米大統領の演説後、ルカによる福音書10章にある「善きサマリア人」の例え話を中心にメッセージを語った(関連記事:米国家朝餐祈祷会で米NCC総幹事がメッセージ バイデン大統領も出席)。