アフリカのタンザニアの西隣に人口800万人ほどの小国ブルンジがある。カトリックが多数派のキリスト教国だが、福音主義の教会も多くある。
ブルンジでは、それほど魔術は普及していないが、東アフリカの貧困地域で働く現地の開拓伝道者の中には、このような習慣と闘いながら奉仕に励んでいる者がいる。
地元ミニストリーのリーダーによると、ある19歳の青年は、何年も前からオカルト的な行為をしており、彼は地域の魔術師によって教会の礼拝に送り込まれ、礼拝を妨害するために秘密の呪文を唱えたり、悪魔を呼び出したりと、霊的な攻撃を加えていたという。
「ある時、彼はいつものように私たちの教会にやって来て攻撃しましたが、夕礼拝中に、聖霊と御言葉の力によってとらえられました。それ以降、彼は決して闇の世界には戻りませんでした。彼は私たちの教会員になり、今ではバプテスマを受けるために、弟子訓練コースに従っています」
ミニストリーのリーダーは、その青年が農村部の貧しい両親のもとに生まれ、学校に通わせる余裕がなかったことを知った。彼の叔母が、イスラム教と土着宗教の混合宗教の呪術師であったのだが、彼女は甥の養育を買って出た。それで青年は、都会の叔母の家に引っ越し、一緒に暮らすことになった。ところが叔母は、彼をオカルトに入信させ、サタンに仕えさせようとしていたのだ。
この地方では、魔術、売春、アルコール依存症がまん延しており、開拓伝道者は3つの教会を設立し、50人に洗礼を授けた。福音はこの地域を変えつつあるのだ。
アフリカや東南アジアでは、悪霊的な土着宗教が人々の霊性や生活をむしばんでいる。光の子であるキリストの伝道者は、そのような暗闇を福音の光で照らす。伝道者と兄姉らの奉仕の働きが、いよいよこの地に光をもたらすよう祈っていただきたい。
■ ブルンジの宗教人口
カトリック 60・9%
プロテスタント 20・5%
英国教会 8・5%
イスラム 5・5%