アフリカ東岸とマダガスカルの間に位置するコモロ諸島では、イスラム教を捨て、主イエスを信じることは非常に危険だ。改宗する人々は、信仰を秘密にする以外の選択肢がほとんどない。実際、それは起訴につながる可能性さえある。
イスラム教以外の宗教の布教活動は違法とされており、自分の信仰を共有するキリスト信者は、法的な処罰を受ける可能性がある。これには罰金と最長1年の禁固刑が含まれる。一部の地域では、過激派グループがキリスト信者に対して暴力を振るうこともあり、信仰は脅かされている。
改宗したある兄弟は言う。「キリストに従うことを決めてからわずか3日後、私の家は焼き尽くされました。私はかろうじて、自分のノートパソコンだけを家から持ち出すことができ、あとは身に着けている服だけが残りました。これは、私が主イエスを信じる故の試練だと感じましたが、試練は信仰を強めるものです」
最近コモロでは、キリスト信者への政府や地域社会からの圧力の増加、暴力事件の増加が報告されている。最も厳しい弾圧にさらされるのは、イスラムからの改宗者だ。政府は、コモロ国内に住んでいる外国人に対しては宗教の自由を認めるが、その自由は、コモロ人に対しては厳しい制限が加えられる。
信仰を秘匿せざるを得ない全ての信者が、交わりと弟子訓練を受けることができるよう祈ろう。圧力と迫害に直面している兄姉らが、聖霊の力によって強く立ち上がり、彼らが大胆かつ安全に自らの信仰を他の人と分かち合う機会が生まれるよう祈っていただきたい。
■ コモロ諸島の宗教人口
イスラム 97・8%
プロテスタント 0・3%
カトリック 0・6%