ラオスで迫害を受けているキリストにある兄弟のための祈りの要請だ。ラオスの一部の人々、特に政府の指導者たちは、キリスト教は共産主義のラオス政権を弱体化させるために、西洋が道具として使う外国宗教と見なしている。
信者の多くは家の教会で礼拝を守るが、幾つかの教会堂を持つ教会もある。大多数は訓練を受けた牧師を持たない。
ラオス当局はキリスト教徒を逮捕し、キリスト教活動を統制するために、犯罪行為をしていないにもかかわらず、最大で1週間拘束することもある。クリスチャンは一般的に、医療だけでなく、教育やその他の社会サービスも拒否される。
迫害下にある教会や信者を支援する宣教団体「殉教者の声」(VOM)は、ラオスの村社会から脅しと反対を受けている兄弟のための祈りを要請している。
クム族の信者であるカム兄弟は、ラオスの旧正月(4月17〜18日)に感謝祭のイベントを計画した。ところが村の長老たちから「村でキリスト教の神を崇拝することは禁じる! 祭典を中止せよ!」と一方的に最後通牒を突きつけられた。
その後カム兄弟は、警察や村長から、福音番組のラジオ放送を聴くことや伝道することさえ禁じられ、村から追放され、共同体から切り離される危機に直面している。
このような状況にもかかわらず、カム兄弟は神に堅く立ち、VOMが提供したMP3プレーヤーを使って聖書や説教を聞き続けている。しかし彼の家族は、村人たちの脅しに不安な毎日を送っている。
カム兄弟と家族の安全と守りのために祈ろう。村長はじめ、村人らの敵意が変えられ、カム兄弟に宣教のための知恵と突破口が開かれるように祈ろう。ラオスでは、政府および地域社会から受けるキリスト者への反対と圧力が強い。この地の宣教拡大のために祈っていただきたい。
■ ラオスの宗教人口
仏教 57・3%
プロテスタント 3・7%
カトリック 0・7%
イスラム 0・1%
土着宗教 34・7%