米ラスベガスの教会が、イースター(復活祭)当日に、イースターエッグ約1万個を使ったエッグハント(卵探し)を計画しており、うち数千個はヘリコプターから投下する予定だという。
イベントを計画しているのは、ヒスパニック系の信徒が多いアギュラス・セントロ・ファミリア・クリスティアーノ教会(ACFC、スペイン語)。イースターの9日に、サッカーコートの裏手スペースで、イースターエッグ約1万個を隠したり、ヘリコプターで投下したりするという。
ACFCの代表者は、米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」の取材に対し、イベントの目的について次のように説明した。
「クリスチャンとして、イースターの日曜日は、できるだけ多くの人に福音のメッセージを伝える重要な機会だと考えています。家族で喜び、楽しみ、イースターの力を体験できる機会を提供する。これが、このイベントの主な目的です」
ACFCが、この「エッグドロップ(卵落とし)」を行うのは今回が初めて。この数年は、新型コロナウイルスのパンデミックとそれに伴うロックダウンにより、計画を実行したくてもできない状況が続いていた。
「新型コロナウイルスの流行が過ぎ去った今、必要な全ての予防措置を講じた上で、私たちは地域の子どもたちのためにエッグドロップを行うことにしました」
ACFCは今年、イースター当日には、この大規模なエッグハントだけでなく、午前9時半からと午前11時45分からの計2回、礼拝を行う。
ヘリコプターで大量のイースターエッグを投下するイベントは、ACFC以外の教会もイースターの時期に度々行っている。
ケンタッキー州のセブンヒルズ教会は昨年、受難日からイースターまでの3日間、各日の礼拝後に複数の場所でイベントを行い、計約20万個のイースターエッグを投下した。
エッグハントなど、イースターに絡むこうしたイベントは、一般的には世俗的な活動と考えられることが多いが、ACFCの代表者は、今回のイベントを「福音を伝える機会」と捉えていると話す。新約聖書から「福音のためなら、わたしはどんなことでもします。それは、わたしが福音に共にあずかる者となるためです」(1コリント9:23)を引用し、次のように語った。
「私たちは、イースターの経験の一部として、小さな演劇、音楽、そしてエッグドロップを行いますが、(イースターの)主たる目的は、あくまでも福音とイエスの死と復活が人類にもたらした良き知らせを伝えることです。それは今も、これからも変わらないことでしょう」