第54回韓国国家朝餐祈祷会が5日、ソウル市内のホテルで開催された。過去2回は新型コロナウイルスの影響を大きく受けたが、3年ぶりに大規模会場で通常開催され、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と金建希(キム・ゴンヒ)夫人も出席した。韓国クリスチャントゥデイ(韓国語)が同日、伝えた。
今年のテーマは、イザヤ書43章19節から「新しいことを行われる神様、この地に主の慰めと新しい希望が臨むようにしてください」。
祈祷会には、尹大統領の他、金振杓(キム・ジンピョ)国会議長、与党「国民の力」トップの鄭鎮碩(チョン・ジンソク)非常対策委員長、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長ら、主要な政治家も出席した。
祈祷会は2部制で行われ、水原(スウォン)中央バプテスト教会(礼拝出席者約3万5千人)の高明鎭(コ・ミョンジン)牧師が、歴代誌上12章32節とエフェソの信徒への手紙2章10節から、「時代を知り、使命を尽くそう」と題して説教した。
尹大統領は昨年も大統領候補者として祈祷会に参加している。大統領就任後の参加は今回が初めてで、高牧師の説教の後に述べた祝辞では、「昨年に続き、今年も光栄な席で皆さんと共に祈れることを大切に思う」とし、謝意を示した。
その上で、「国家朝餐祈祷会は過去56年間、祈りと献身で韓国社会の各所に明かりをともし、国の大きな力になってきた。イエス様の愛を実践し、身を低くして国民の痛みを共にする教会の献身は、社会を愛と希望で満たしてきた。これからも、私たちの社会に大きな力と勇気を与え、国家繁栄のために常に祈ってくださると信じる」と語った。
国家朝餐祈祷会は、1930年代に米国で始まり世界各地に広がった祈りの運動。韓国の国家朝餐祈祷会は、アジアで最も早い1966年に第1回が開催された。その後、67年、75年、80年を除き、毎年開催されている。第50回となった2018年は、歴代最多の5千人が参加した。
米国では現職の大統領が出席することが恒例となっており、韓国でも一部の年を除き、現職の大統領が出席している。日本では、世界90カ国以上にネットワークを持つビジネス宣教団体「日本CBMC」が2000年から毎年主催している。