宣教師として日本で60年以上奉仕し、日本における喫茶店伝道の先駆けとして知られるバーニ・マーシュ(Berni Marsh)牧師が、日本時間7日午前8時30分、米アラバマ州バーミングハムの病院で死去した。93歳だった。
11月30日に新型コロナウイルスに罹患し体調が悪化。集中治療室(ICU)に入り、容体は一時落ち着いたものの、再び悪化し12月7日に死去した。
マーシュ牧師の遺言に従い、葬儀は米国で行い、日本ではお別れ会を行う予定。お別れ会の詳細は未定だが、年明けに浜松市内で計画しているという。
1929年、米アラバマ州生まれ。同州のサムフォード大学、サウスイースタン聖書大学卒業。英エクセター大学大学院修了。同州バーミングハムで小学校教師をした後、1955年来日。横浜の共立女子聖書学院(後に東京キリスト教学園に統合)で教鞭を執り、院長も務めた。
その後、横浜、新宿、京都で喫茶店伝道に従事。京都では教会開拓を始め、現在の京都クリスチャンフェローシップセンターを設立。さらに浜松に移り、姪(めい)が開いていた家庭集会を土台にして、浜松クリスチャンセンターを建て上げた。
ミクタムレコードの故・小坂忠牧師との交流も長く、セミナー「賛美と礼拝」を長年続けた。
著書に『大通りに出て行って―喫茶店伝道の原則と体験』『そこに「彼」はいたか 新宿の訪問者』『賛美と礼拝』など。
マーシュ牧師は、同じく宣教師であった姉のバイブルクラスで救われたという川島輝子牧師と共に、半世紀以上にわたる喫茶店伝道、教会開拓を二人三脚で行ってきた。本紙は2015年、2人の働きを紹介するインタビュー記事を掲載している。