「2022ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日に発表され、「宗教2世」がトップテンに選ばれた。
宗教2世とは、特定の宗教を信仰するようになった親や家族などの影響を受けて育った世代を指す言葉。近年、テレビ番組でも取り上げられるなど注目を集め始めていたが、安倍晋三元首相銃撃事件の容疑者が、母親の信じる旧統一協会に対する恨みから犯行に及んだとされることが報じられ、より広く知られるようになった。
宗教2世が選ばれたことで受賞したのは、一般社団法人「社会調査支援機構チキラボ」。チキラボは、宗教2世の当事者1131人を対象に実態調査を行い、11月に結果を発表していた。この調査で回答が多かった上位3つの宗教は、創価学会、エホバの証人、旧統一協会。回答者の多くが、宗教をめぐる社会的な改善を求めていたという。
年間大賞には、プロ野球で史上最年少の三冠王となったヤクルトスワローズの村上宗隆選手にファンが付けた愛称「村神様」が選ばれた。
トップテンにはこの他、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシア語読みの「キエフ」からウクライナ語読みの表記に変わったウクライナの首都「キーウ」や、世論を二分した安倍元首相の「国葬儀」、物価高騰の要因となった「悪い円安」、話の終わりに付けて断定を避ける関西圏発の言葉「知らんけど」などが選ばれた。
「2022ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞、トップテン、選考委員特別賞は次の通り。各語の解説やノミネートされた30語など詳細は、同賞の公式ページを。
<年間大賞>
村神様
<トップテン>
キーウ / きつねダンス / 国葬儀 / 宗教2世 / 知らんけど / スマホショルダー / てまえどり / Yakult(ヤクルト)1000 / 悪い円安
<選考委員特別賞>
青春って、すごく密なので