フランス語圏におけるより効果的な宣教を目指し、宣教教育専門の衛星放送局「CGNTV」がフランス支局を開局した。7日には、パリバプテスト教会で開局礼拝を行い、GGNTVのイ・ヨンギョン代表とスタッフの一部、フランスの韓国人教会の牧師や宣教師、来賓ら、オンラインを含め約130人が参加した。
フランスのプロテスタント人口は全人口の約1・5パーセントにすぎないが、フランス支局は、フランス語を公用語として使用するアフリカ諸国も対象に活動する。アフリカは、50余りある国のうち、その約半数の国でフランス語が使用されている。
フランス語を使用する国は、特にアフリカ北西部に多い。しかし、これらの地域では、強硬なイスラム勢力が急速に拡大しており、現地では宣教師やフランス語の宣教コンテンツの不足、フランス語圏における宣教連帯の不在など、さまざまな課題があるという。
こうした状況を打開するため、CGNTVはフランス支局を、フランス語圏の宣教における「前哨(ぜんしょう)基地」とすることを目指している。今後は、独自のコンテンツを制作するとともに、現地で多様なネットワークとシームレスな協力関係を構築していく計画だ。
既に9月には、アフリカ西部のコートジボワールで、現地の教会と牧師らを対象に、フランス支局開局に関する説明会を開催している。
開局礼拝では、CGNTVのイ・ジェフン理事長(韓国オンヌリ教会主任牧師)が映像で、「過去17年間、CGNTVが海外宣教のために24時間放送をすることができたのは、韓国人宣教師を通して、現地の人々が同労者として立ってくださっているためです」と述べ、フランス支局への期待を示した。
イ・ヨンギョン代表は、「『より遠くへ、より近くに』というスローガンのように、地理的に最も遠くに位置するフランス支局が、フランスとアフリカを福音でさらに近づける中心となるように協力してほしい」と述べ、現地の教会に協力を呼びかけた。
開局礼拝後、参加者は食事会や記念撮影、聖句のカリグラフィー(西洋書道)イベントなどを楽しみ、フランス支局の開局を祝った。
フランス支局は今後、具体的には、現地の牧師のための教育コンテンツの制作、アフリカ北西部のマグリブ地域(リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコなど)における難民宣教、アフリカの子どもたちのための聖書朗読や日帰り学校のためのコンテンツ制作などを優先的に進める計画。また、アクセスが難しい地域の宣教師のために、無料で受信機を設置する「ドリームオンプラス」キャンペーンも推進していく考えだ。
韓国に本社を置くCGNTVにとって、フランス支局は米国、日本、台湾、インドネシア、タイに続く6番目の支局。