今年、開局10周年を迎えた日本CGNTVは、これまでの恵みと感謝を分かち合い、これからの10年に向けたビジョンを共有し祈る時を持とうと、10月14日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)で関係者を招いての晩餐会と感謝礼拝を行った。CGNTV理事長を務めるオンヌリ教会(韓国)のイ・ジェフン主任牧師が来日してメッセージを伝え、小坂忠氏、レイディ・ルイス氏、ソン・ソルナム氏などが出演して共に感謝の賛美をささげた。
CGNTV(Christian Global Network Television)は、国内の教会と海外の宣教地を結び、宣教師たちを霊的に励ますために、オンヌリ教会の故ハ・ヨンジョ牧師が2000年に設立した宣教教育専門の衛星放送局。日本CGNTVは日本宣教を担う支局として、06年10月に設立された。ハ牧師は、日本宣教と日韓教会の和解と協力に情熱を注ぎ、日本各地で大衆伝道集会「ラブ・ソナタ」を始めたことでも知られるが、日本のキリスト教宣教の歴史に新しい宣教方法を提示するため、その生涯の最後の力を注いだのが日本CGNTVだ。
礼拝、御言葉セミナー、ディボーション(QT)、子ども・青少年向けセミナー、報道など、多彩で豊かなクリスチャンコンテンツを製作し、24時間365日、衛星放送とインターネットで全世界に無料で配信している(衛星放送を見るためには有料アンテナの設置が必要)。
開局から10年が経過した現在は、イ牧師がハ牧師の志を受け継ぎ、毎月約450編・年間約5千編の番組が製作されている。教団・教派を超えて全都道府県の教会の協力を得て、日本CGNTVに出演する牧師の数は、全国で約1800人を超えるまでになった。またCGNTVは、日本だけでなく、米国、台湾、タイ、インドネシア、アラブに支局を持っており、各地域に密着しつつ、なおかつ世界的なネットワークで遠く地の果てにまで福音を届ける役割を果たしている。
これまでの10年の歩みを、ただひたすらに「主の恵み」と受け止める日本CGNTVは、宣教のために導き用いてくださった神に感謝し、共に歩んできた関係者や支援者、視聴者と心を1つに主をあがめるため、晩餐会と感謝礼拝を主催。関係者を招いての晩餐会では、ゴスペルシンガーの小坂氏がギターと共に特設のステージに立って賛美歌「アメイジング・グレイス」を参加者と共に歌い、最高に泣ける歌として知られている小坂氏の名曲「勝利者」を歌い上げた。また世界各国の牧師やクリスチャンメディア関係者から寄せられた、たくさんの祝賀メッセージの映像が流された。
全国から駆け付けた晩餐会の参加者を代表して、大阪の清水昭三牧師(福音校友会高石聖書教会)、青森の佐々木昭正牧師(青森バプテスト教会)、九州の力丸嗣夫牧師(北九州シオン教会)、日本聖書協会の渡部信総主事がそれぞれ日本CGNTVに関する思い出や証しを語り、その働きの労苦に対する感謝と祝いの言葉を述べた。また、大川従道牧師(大和カルバリーチャペル)とイ牧師がメッセージを伝え、妹尾光樹牧師(純福音成田教会)の祈りに合わせて参加者一同で、▽日本CGNTVのこれからの働きのために、▽後援会、スタジオと事務所移転のために、▽日本CGNTVを通して日本の教会がますます祝福されるように、共に祈る時間を持った。
一般にも公開された感謝礼拝は、ニューホープ横浜賛美チームのリードで、1曲目の賛美から参加者全員が立ち上がって手拍子するほどに、元気よく開会した。米ロサンゼルス出身のゴスペルディレクター、ルイス氏が率いるクワイア「True Praise!」の力強い賛美と、フルート奏者のソルナム氏の巧みな美しい音色に、会衆からは大きな拍手と大歓声が起こった。
メッセージに立ったイ牧師は、まず日本CGNTVのこれまでを「人間の想像・祈り・計画を超えてなされてきた驚くべき神の御業の10年間であった」と振り返って感謝し、「神はこれからの10年間にさらに大きな御業をなさると期待する」と語った。イ牧師は、「CGNTVは教会と同じように、神の御国のために存在する。そうでなければ、ただの人間の集まり、他の放送機関と同じになってしまう。絶対的に神の御国を建設するためだけにある」と、その働きの目指すところをあらためて強調。その一方で、「神の御国は人間が作り上げることのできるようなものではない。神の御国そのものを求めていく中で、それを発見させてもらうことができる」として、CGNTVが「世界の福音のための通路となり、世の中に隠されている神の御国を発見するための道具」であり続けることの決意を参加者と共有した。
晩餐会と感謝礼拝の様子は、日本CGNTVのホームページから見ることができる。日本CGNTV開局10周年の専用フェイスブックページも開かれており、祝賀メッセージの映像などを見ることができる。開局10周年に当たって、関西の4つの教会の成長と使命を映し出したドキュメンタリー「四つの教会物語」や、35年前に宣教師として献身し チャーチ・オブ・ゴッドの最初の海外派遣宣教師として単身でメキシコに渡った阿部和子宣教師の人生にスポットを当てた「地の果てまで」などの特集番組、さらに教団・教派を超えた日本を代表する牧師たち5人が日本の宣教を語り合う「教会座談会」や日本のメディア宣教の歴史や経験から学び、今後向かうべき方向性を語り合う「メディア宣教座談会」などの特別番組も公開されている。
開局5周年の際に発足された「日本CGNTV後援会」も、このたび「CGN family」として新しく生まれ変わった。年会費は不要で祈りや献金でサポートすることができ、入会特典を受けることができる。詳細は、日本CGNTVのホームページまで。