フランス福音主義協議会(CNEF)の調査によると、フランスの福音派が勢いを増しつつある。
欧州の福音派系ニュースサイト「エバンジェリカル・フォーカス」が同調査について伝えたところによると、フランスでは昨年、約35の福音派教会が開拓された。これは、平均で月当たり3教会、10日ごとに1つの教会が誕生した計算になる。
CNEF新教会開拓委員会のダニエル・リヒティ委員長は、カトリック系の仏紙ラクロワに対し、フランスにおける福音派の信徒数の増加率は過去20年間、横ばいだったと語った。しかし、「成長のペースが若干加速しつつあると、2年以内には言えるようになるかもしれません」と言う。
この調査は閉鎖した教会数も計算に入れているため、フランスにおける教会成長の実体を正確に知ることができる。調査対象はCNEFの加盟教会のみだが、その数はフランス全国の福音派教会の約7割に相当する。
フランスにはおよそ65万人の福音派信徒がおり、全プロテスタントの約3分の1を占めている。CNEFの調査によると、信徒数はここ60年間で10倍に増加した。
フランスはカトリックが支配的な国であり、人口の56パーセントがカトリックの洗礼を受けていると推定されている。しかしカトリック教会は、司祭の高齢化や司祭数の肥大化、奉仕先の不足に悩まされており、毎週ミサに参加する信徒の数は約6パーセントに過ぎないとされている。