【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)から破門を撤回されたもののホロコースト(ユダヤ人虐殺)を否定する発言でユダヤ人社会や教会内外から反発を招いている『聖ピオ十世会』のリチャード・ウイリアムソン司教が、独週刊誌デア・シュピーゲルとのインタビューで、まずナチスによるユダヤ人迫害について事実検証を望んでいる、と語った。ユダヤ人数百万人がガス室で殺害されたという証拠があれば謝る、と言う。インタビューは2月初めの号に掲載された。
ウイリアムソン氏はこの1月、スウェーデン国営テレビのインタビューで、ユダヤ人600万人がガス室で殺害されたことは史実ではない、として第二次大戦下でのユダヤ人の死者は20万人から30万人だ、とホロコーストを否定、ガス室は作り話だ、と語った。